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・様々な種類がある亜鉛の選び方を紹介
亜鉛は免疫機能をサポートしたり、お肌や目の健康にも欠かせないミクロ栄養素です。
iHerbを除けばそんな亜鉛にもたくさんの種類がありますが、どの亜鉛が良いのでしょうか。医師や栄養士からの相互チェックが入っていて信頼性が高いとされているAuthority Nutritionの記事からご紹介しましょう。
総合的に選ぶならソーンリサーチ
Throne Researchは自社で科学者、研究施設、製造工場を持っているブランドです。自社で一貫生産しているため品質に高い評価を受けています。
すべての製品はNSF認証とオーストラリアの規制機関であるTherapeutic Goods Administration(TGA)によって設定された規制と基準を満たす施設で製造されています。
さらにドーピングテストも十分に行われており、これは200を超える禁止物質が一切含まれていないことが保証されています。
ソーンリサーチは亜鉛をピコリン酸亜鉛といった形態で製造・販売しており、これは亜鉛の最も吸収率の高い形態だとされています(参考)。
1錠で15㎎のピコリン酸亜鉛が含まれています。
キレート化亜鉛を選ぶならNow社
ミネラルにアミノ酸を添加して吸収効率を上げる加工の事をキレート加工といいます。また、そのようにされたサプリメントを「キレート化されたサプリメント」と呼ぶことがあります。
キレート化された亜鉛を選ぶならNOW社が販売するグリシン酸亜鉛が良いでしょう。
グリシン酸亜鉛は名前の通りアミノ酸の「グリシン」によってキレート化された亜鉛ですが、グリシンには熟睡効果があります。最近味の素から「グリナ」として商品化されていますが、この主成分もこのグリシンです。
そのため、iHerbのレビューを見ると、「良く眠れるようになった」というレビューが散見されます。寝る前に1錠飲むと亜鉛の補給とともに、熟睡効果も得られて一石二鳥かもしれません。
錠剤が苦手ならトローチもあり
錠剤が苦手な場合は、トローチタイプの亜鉛もあります。1錠で23㎎の亜鉛が摂取できます。
レビューを見ると味は「チープなフルーツジュースの味」との記載が。ビタミンCも含まれていて、1錠7円という安さなので、手軽に摂取できる亜鉛としてオススメです。
また、味が付いているのでお子さんにもいいかもしれませんね。
風邪のひき始めに効果的
風邪の症状を和らげたり、風邪の期間を短くするのに亜鉛は一般的に効果的だとされています。
実際に、こちらの研究では、亜鉛80~92㎎を1日に摂取することで一般的な風邪症状の期間を最大33%短くしたとのことです。この研究では亜鉛の錠剤ではなくトローチを使うことが効果的であることが示唆されています。口の中でゆっくり溶けるため持続時間が延びるのでしょうか?
こちらの亜鉛には1錠18.75㎎の亜鉛が含まれています。
大人であれば1日2時間おきに8錠まで飲めるとありますが、この場合、3日を超えて継続することは推薦されていません。亜鉛の摂取上限を優に超える量だからです。風邪のひきはじめに短期集中(3日以内)で戦うには効率の良い方法です。
完全ビーガン向けの亜鉛
多くのサプリメントは動物由来のもので作られていることが多いです。例えばビタミンD3は羊毛や魚の肝臓から作られていることが多いです。
自身がビーガンであるといった理由や動物保護の観点からそういった商品は避けたいと言う場合はこの亜鉛が良いでしょう。
当然第三者機関からビーガンの基準をクリアするようにテストされていますし、亜鉛に加えて、ビタミンCやオーガニック野菜ブレンド、さらにはプロバイオティクスまでも含まれています。
亜鉛の選び方
亜鉛を選ぶ際に重要になるポイントは亜鉛の種類、サプリメントの形態、摂取量です。
ピコリン酸亜鉛やキレート化された亜鉛は通常の亜鉛より吸収率が高い傾向にあります。さらに酢酸亜鉛は風邪に効果的であることが示唆されています。
成人の亜鉛の摂取量は亜鉛元素として基本的に15-30㎎です。その量はラベルに書かれているので必ず確認するようにしましょう。摂取上限は40㎎/日。亜鉛の過剰摂取は免疫機能の低下、銅レベルの低下、HDL(善玉)コレステロールレベルの低下などの有害な副作用を引き起こす可能性があります。
サプリメントの形態に関しては今回紹介したトローチ以外にも液体といった摂取方法もあります。錠剤が苦手な方はこういった摂取方法もオススメです。
亜鉛の種類について
一言に亜鉛といっても様々な種類があります。
代表的なものをご紹介しましょう。
カルノシン亜鉛
名前の通りカルノシン(アミノ酸が2つ合体したジペプチド)でキレート化した亜鉛です。
薬局などでは「プロマック」として販売されています。
カルノシン亜鉛は吸収過程で亜鉛とカルノシンに分離します。
カルノシンは組織修復促進作用、免疫調節作用、抗炎症作用などを持っており、胃の粘膜を保護しながら吸収されるので胃に優しいという側面があります。
また、吸収がゆっくりのため食事内容に左右されないという側面もあります。(亜鉛は鉄やフィチン酸、テアニンなどによって亜鉛は吸収を阻害さます。鉄サプリとは8時間程度時間をあけるのが理想です。また、お茶屋コーヒーと一緒に摂取しないようにしましょう)
亜鉛を飲むと胃がムカムカする。という方は試してみましょう。
発酵亜鉛
吸収を高めるために成分を自然発酵させたものです。
発酵のためにいろいろなハーブも一緒になっているのも特徴です。
胃に優しいため空腹時でも飲みやすいというメリットがあります(亜鉛は先ほど書いたように鉄や食物繊維などで吸収阻害されやすいので、空腹時に飲めるのは吸収を促す意味でもかなりメリットです)
発酵の過程で大豆を使っているそうなので、大豆アレルギーの方は注意しましょう。
モノメチオニン亜鉛(opti-zinc)
opti-zincとして各社から発売されている亜鉛です。
正式にはモノメチオニン亜鉛といい、モノメチオニンというアミノ酸でキレート化されています。
吸収率が良いのが特徴で、ZMAに含まれている亜鉛もこのモノメチオニン亜鉛です。
グルコン酸亜鉛
その名の通りグルコン酸でキレート化した亜鉛。
グルコン酸とは有機酸のことでハチミツに多く含まれているものです(ハチミツの有機酸の7割がグルコン酸)。
ビフィズス菌を増やす作用があることから「プレバイオティクス」に分類されています。
ピコリン酸亜鉛
ピコリン酸でキレートした亜鉛です。
吸収率が良いとして宣伝されていることが多いですが、オレゴン州立大学のLinus Pauling Instituteによるとピコリン酸亜鉛が吸収されやすいとするデータはないとのこと。
限定的な動物実験ではピコリン酸亜鉛が優位でしたが、ヒトにおいては当てはまらないようです。
吸収率が良い亜鉛が良いならopti-zincで良いと思います。
亜鉛は銅と一緒に摂ろう
サプリメントで亜鉛を摂取する場合、銅とのバランスが重要です。
一般的には亜鉛:銅=10:1が良いとされ、亜鉛のサプリメントでもこの割合で銅が含まれているものが多いです。
亜鉛元素の量に注意?
亜鉛は1日50mg摂取するとかえってSOD活性が低下したり、コレステロールが高くなったりするという報告や、1日100mg以上の亜鉛をサプリメントで長期摂取すると前立腺がんのリスクが高くなったという報告もあります。
しかし、研究などで言う○○mgとは亜鉛元素の量のこと。
クエン酸亜鉛では34%が亜鉛元素で、硫化亜鉛では22%、グルコン酸亜鉛では13%、モノメチオニン亜鉛では21%となります。
亜鉛は一般的に1日30mg程度を摂取するように言われています。
では、モノメチオニン亜鉛(opti-zinc)で亜鉛30mgを摂取しようとしたら30mgと書かれたカプセルを5錠(30mg×21%×5=31.5mg)飲まないといけないのか?
違います!
Now社のサプリメントの場合ですが、成分表示をよく見てください。
1錠にモノメチオニン亜鉛由来の30mgの亜鉛が含まれると書かれてあります。
実際にNowのカスタマーサポートに問い合わせても、1錠あたりの亜鉛元素(elemental amount)は30mgで間違いないとのことでした。
opti-zinc(モノメチオニン亜鉛)の亜鉛元素比率は21%なので、opti-zincのサプリメントで30mgの亜鉛元素を取ろうと思ったら5錠飲まないとダメ。
みたいな言説をみたのでNowに問い合わせてみました。
こちらの商品の場合1錠で亜鉛元素30mgで間違いないようです。https://t.co/nsq4G7tWrl pic.twitter.com/u9bbeaNIa7— サプリ辞典 (@supps_jiten) January 22, 2023
推測ですが、カプセル1つあたりの質量が150mgくらい(外のカプセル容器の部分を入れると200mgくらい?)なのでしょう。(測ってないので正確にはわかりませんが)
結構間違って書いているサイトが見受けられるので注意してください。