トラネキサム酸は肝斑に有効?医薬品との違いは?

肌のシミやくすみに悩む方にとって、「トラネキサム酸」という成分を耳にする機会が増えているかもしれません🧴。

実際、トラネキサム酸は肝斑やシミの改善を目的とした医薬品やスキンケア製品に幅広く使用されており、臨床的にも一定の効果が報告されています📊。

しかし、単に「美白に効く」という表面的な理解だけでは、思ったような効果を得られないこともあります⚠️。

特にシミの種類を見極めずにケアを行ったり、外用・内服の選択を誤ることで、時間やお金を無駄にしてしまうケースも少なくありません💸。

そこで今回は実際にトラネキサム酸は有効なのか?その使い方について紹介します📝。

このページを読むとわかること

ここに本文

医薬品とそれ以外の違い

まずトラネキサム酸のOTC医薬品とそうでないものの違いを抑えておきましょう📌。

OTC医薬品とは「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)医薬品」の略で、医師の処方箋がなくても、薬局やドラッグストアなどで購入できる市販薬のことです💊。

逆に言うと、OTC医薬品でないものを購入する際には、医師からの処方箋が必要です🏥。

ここではOTC医薬品でないものを医薬品と呼びます。

また、市販品の中でも第一類医薬品から第三類医薬品までに分かれており、第一類医薬品は薬剤師による対面での説明が必要となっています👩‍⚕️。

 

さて、OTC医薬品と市販の違いですが、内容量が異なります。

市販品では1日750mgが上限となっていますが、医薬品では2,000mgまで処方される場合があり、保険適用となるケースもあります。

トラネキサム酸の医薬品と市販品の違い

市販品:1日750mgが上限

医薬品:1日2000mgまで処方されることがあり、保険適用されるケースもある

医薬品、市販品どちらを使うべき?

さて、では医薬品の方が内容量が多いため効果的!と思われがちですが、実はそうでもないみたいです🤔。

初期の肝斑に関しては高容量の方が早く改善するという報告があるみたいですが、それ以外は容量によって異なるというエビデンスは得られていません📄。

なので、肝斑かも?と思ったらできるだけ早く病院に行って肝斑と診断してもらった方が良いというわけです🏥。

そっちの方がより効果的な医薬品のトラネキサム酸を処方してもらえますし、保険適用にもなるため市販品を買うより安く済むという場合があります💡。

POINT
初期の肝斑は高容量のトラネキサム酸(=医薬品)の方が効果的
初期に医師に相談し、肝斑と診断してもらうことが重要!

肝斑とシミの違い

では肝斑とシミはどのように見分けたら良いのでしょうか🪞。

肝斑の場合は左右対称で輪郭がぼやけた感じになることが多いとされています🟤。

一方、シミは左右非対称で輪郭がはっきりしている場合が多いです✨。

これらを参考に肝斑とシミを見分けてみてください👀。

https://ans-skin.com/magazine/spots/identify-liver-spots/ 参考

これらはどちらかによってケアの方法が変わってくるので、しっかり見分けられるようにしておくのが大切です。

肝斑
左右対称に出るのが特徴でメラニンの影響が大きい
→グルタチオンやトラネキサム酸などの内側からのケアが効果的
シミ
紫外線やストレスによる活性酸素の影響が大きい
→ビタミンE配合のクリームなど、抗酸化作用のあるケアがオススメ

 

ちなみに混合されやすい色素沈着シミの違いについても言及しておきましょう📝。

色素沈着は皮膚にメラニン色素が異常に蓄積する状態の総称で、メラニンの過剰生成や、炎症・傷害などの刺激により色素が沈着して起こります🌡️。

原因は多様で、紫外線だけでなく、炎症後(ニキビ跡、ケガ)、ホルモン変動、摩擦なども含まれます🌞🔁。

つまり、「色素沈着」は皮膚に色素がたまって濃くなる現象そのものを指すのに対し、「シミ」は色素沈着の中でも特に目に見えて現れた色素の斑点状のものを指しているのです🔍。

色素沈着の方が広義な言葉であり、色素沈着の中でも目に見えて現れた斑点状のものを「シミ」と呼んでいるだけです。

内服トラネキサム酸も効果的

ある研究によると、トラネキサム酸の外用よりも経口摂取のほうが肝斑の改善効果が高かったと報告されています。

先述したように初期の肝斑には医薬品の高容量なものが効果的ですが、中期以降の肝斑や医師からの処方箋が得られず市販薬で対処する場合は内服薬を選ぶのが良いかもしれません。

トランシーノが有名ですね。

一方でトラネキサム酸は血栓を作りやすくするのでは?という指摘もあります。特に

  • 妊娠中の方
  • ピルなどの血栓を出来やすくする薬を飲んでいる方
  • 血栓症の既往歴がある方

は要注意です。

予防目的で長期間、漠然と飲み続けるのは辞めましょう。

トラネキサム酸外用の正しい使い方

最後にトラネキサム酸の正しい使い方を紹介します。

使うタイミング

朝と夜のスキンケアに取り入れるのがおすすめです🧴。

特にシミや肝斑が気になるときは、朝に使って紫外線から守ってあげたり🌞、夜に使って肌を労ってあげると効果的です🌙。

使う順番

洗顔🧼→化粧水💧→トラネキサム酸が入った美容液やクリームを適量✨→保湿クリームや日焼け止め🌤️で仕上げ

の順序で使用しましょう👌。

注意点

紫外線対策はマストです🌞。

トラネキサム酸はメラニン生成を抑えますが、紫外線ガードしなくては効果が薄れてしまいます🛡️。

日中はSPF30以上の日焼け止めを塗るように心がけましょう🧴。

また、濃度にも注意が必要です⚠️。

市販だとだいたい1~5%くらいの濃度が多いですが、高濃度だとちょっとピリつくことあります😣。

初めてなら低めの濃度から試して、肌に合うかチェックしてみてください🔍。