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・NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とはナイアシン(ビタミンB3)から作られる物質。食品にも微量に含まれる。
・NMNを飲むとNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が作られる。
NADは脳内の視床下部にあるサーチュインという老化や寿命をコントロールする酵素を活性化させて老化を抑制。
・サーチュインの活性化に使われたNADは消滅、さらに加齢で減少する。
・老化を防ぐにはNMNを摂取しNADを増やし、サーチュインを活性化することが大事。
・NMNは食品にも含まれるが微量。ナイアシンのサプリメントのみでNMNを十分に摂ろうとすると、過剰摂取による胃腸障害などを起こす。
・結果：信頼できるNMNのサプリメントを飲むと手っ取り早い
こんにちは！管理栄養士のかなえです。
今回はここ数年で国内外で注目を集めているNMNについて、やさしく解説していきます。
抗老化作用が期待でき人気沸騰中のNMNのサプリメントですが、国内外で偽物や安全性が認められない商品ばかりか、人気ゆえに高額で売り出されているものもあるため注意が必要！
記事では信頼できるサプリメントも紹介していきます！
ずばり、おススメはCalifornia Gold NutritionのNMN一択！高コスパ＆安心安全
California Gold Nutrition, NMN, Nicotinamide Mononucleotide, 175 mg, 60 Veggie Capsules
今井教授らが提唱しているNMNによる効果が実感できるとされている量は1日100～300mgほど。
2020年、ワシントン大学と慶応義塾大学は健康な人が安全に飲める量としては1回500mgを上限と考えられると発表。
効果を実感＆安全に飲めるとされる量の中間の150～300ｍｇほどが丁度良いのではないかと個人的に思います。
California Gold NutritionのNMNの入荷が待ちきれない方はコレ！
【高品質】 NMNの原料はUthever®です。「NMN臨床実験を行う世界 唯一の原料メーカー」これはUtheverの公式ページにある文言です。iHerbの商品説明では「World’s Best NMN（世界最高のNMN）」と謳っています。まあ～原料Utheverのものを買っておけば、品質に関してはなにも心配することはないと思います。
NMNの効果的な飲み方：朝食前の空腹時がおススメ
ＮＭＮはナイアシンという水溶性のビタミンが原料ですので水溶性です。
水溶性のサプリメントは胃の中になにもない空腹時の吸収率が高いといわれるため、朝食や昼食前がおすすめでした。
私だったら朝食前に飲み、朝にサーチュインを活性化して1日の代謝や活動量の活性効果を最大限に受けたいです。
NMNってなに？
今回説明していくNMNは、ニコチンアミド-モノ-ヌクレオチドのことです。
NMNはビタミンB3(ナイアシン)から作られる物質
ナイアシンはレバーや魚、肉類に豊富に含まれ、3大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)の代謝や二日酔いの予防に効果があります。
食品に多く含まれている物質から作られると聞くと、体に良いイメージですね。
NMNの原材料のビタミンB3(ナイアシン)は糖尿病や脂質異常症の治療にも用いられている
ナイアシンは、動物性食品中ではニコチンアミド、植物性食品中ではニコチン酸として存在し小腸で吸収されます。 また、体内で必須アミノ酸のトリプトファンから合成することができます。
煙草のニコチンと化学構造が似ているため昔はニコチン酸と呼ばれていましたが、紛らわしいためナイアシンと呼ばれるようになりました。
ニコチンとは全く異なる物質です。
ニコチンアミドは1型糖尿病へのインスリン抵抗性の改善、ニコチン酸(ニコチン酸誘導体)は脂質異常症患者へ善玉コレステロールの増加などで、治療薬として投与されることがあります。
特にニコチン酸は脂質異常症の患者へ50年以上前から使用され、歴史が古く安全性も確立されています。
NMNの人への臨床実験の歴史は浅いですが、NMNの原材料であるナイアシンが臨床の場で使われている事実を聞くと安心感が増しますね。
NMNは食事でとれる？
今井教授らは1日100～300mgのNMNの摂取でアンチエイジング効果を実感できるとお話ししていました。
NMNは食品にも含まれますが、1日100ｍｇのＮＭＮを食品から摂ろうとすることは可能でしょうか？
下の表を見て下さい
食品で若返りのために必要なNMNをとるのは無理なことが分かります。
NMNはナイアシンのサプリメントを飲めばとれる？
NMNはナイアシンを原材料にしているため、ナイアシンをとれば多少はNMNも摂れます。
成人女性は過剰による健康被害を受けない量が1日250mgまでとされています。ナイアシン250ｍｇを食事やサプリメントで摂取したとしても、ＮＭＮが100ｍｇ以上摂取できてるかの確認がしづらいですよね…。
また、ナイアシンとＮＭＮはどちらもＮＡＤの増加には関わりますが、ＮＭＮは直接ＮＡＤを増やすのに対し、ナイアシンは中間物質を作りながら遠回りしてＮＡＤを生成します。
若返り効果を出来るだけ実感したいのであれば、ＮＡＤの生成スピードも速いＮＭＮのサプリメントを飲んだ方が手間は少ないですね！
NMNによる抗老化作用ってなに？
NMNが直接老化を防ぐわけではありません。
NMNにより抗老化作用が発現するまでを、順を追って説明していきます。
①NMNを摂取するとNADが発生する
まず、NMNはビタミンB3(ナイアシン)からつくられる物質でしたよね。
NMNを摂取すると体内ですぐにNADに変換されます。
NADはニコチンアミドアデニンジヌクレオチドのことで、私たちが生きていく上で欠かせない補酵素のこと。
②NADがサーチュインを活性化する！7種類のサーチュイン。特に大事なのはサーティワン
NMNから変換されたNADはサーチュインを活性化させます。
サーチュインとは老化や寿命をコントロールする酵素で、その遺伝子は長寿遺伝子とも呼ばれます。
特に脳の視床下部でのサーチュインの活性が老化に大きく関わります。
哺乳類のサーチュインはSIRT1(サーティワン)から7まで7種類ありますが、特に重要なのがサーティワンです。
サーティワンは血糖値を下げるインスリンの分泌を促し、糖質や脂質の代謝の促進、血糖値の調整により神経細胞が守られるほか、記憶や行動を制御するなど、老化や寿命のコントロールに大きな影響をもたらしています。
③加齢で減少するNADを補うためにNMNを摂取したい
サーティワンが活性化すると、視床下部が司令塔となり、いろいろな臓器や骨格筋、脂肪組織の機能が回復し、身体活動量や代謝を上げます。
老化なんてまだまだ先…と思うかもしれませんが、骨格筋には顔の表情筋も含まれますよね？！
表情筋が衰えると頬の肉がどんどん下にたるんでいき、見た目もどんどん老けておばさんまっしぐら…。
サーチュイン(サーティワン)を活性化してくれるNADですが、活性化に使われて消失してしまう他、
NADは20代をピークに減少していき、50代では半分まで減るという報告も…。
つまり、加齢に伴って減少するNADをNMNで増やし、サーチュイン(サーティワン)の活性化により老化を遅らせる！ということにつながるのです。
2016年、NMNを長期間投与したマウスでの抗老化作用が確認された
NMNを飲ませたマウスのグループは、人の60代に相当する生後17か月になっても体内の代謝がスムーズに行われ、インスリンの感受性も高く年をとっても太りづらく、加齢によっておこる生理的な老化が抑えられるなどの抗老化作用を今井教授らは実証しました。
NMNを与えたマウスは、肝臓や骨格筋、皮膚、褐色細胞などでNADの増加が確認されています。
人の60代に相当する生後17か月頃、NMNを与えないマウスとNMNを与えたマウスを比較すると、
- 体重増加を抑制
- インスリンの抵抗性の改善
- 活動量の増加
- エネルギー代謝の向上
- 血糖値、中性脂肪値の抑制
- 加齢による遺伝子変化の抑制、免疫機能を保つ
- 目の網膜の老化予防
- 骨密度の改善
などの抗老化作用が確認されました。特に気になる3つの作用ついて画像で確認していきます。
体重増加を抑制
NMNを与え始めて3か月程で体重抑制の効果は見られますが、月齢を重ねたマウスの方がNMNによる体重抑制効果は大きいです。
加齢により減少するNADをNMNによって補い、エネルギー代謝の増進や、インスリン抵抗性の改善、身体活動の増強などによる抗老化作用が働いているためと考えられます。
エネルギー代謝の向上
マウスは夜行性のため、暗い時間のエネルギー代謝が大きいです。黒いバーの部分は部屋を暗くしている状態です。
NMNを与え始めて12か月後(生後17か月)のマウスは赤い△、与えず12か月(生後17か月)過ごしているマウスが黒い▲です。
比較すると、部屋を暗くしてから赤い△は黒い▲よりもずっと上の位置にありますね。
活動が活発になる時間、NMNを長期与えたマウスの方がエネルギー代謝が大きい＝カロリーが消費しやすく痩せやすい状態につながります。
目の機能低下抑制
目に斑点があったマウスに長期的にNMNを与えると、老齢マウスの斑点が劇的に薄くなっていました。
目の斑点は目の見えづらさや加齢による白内障や緑内障の原因にもなります。
さらに、NMNの長期投与で涙液賛成の改善もみられ、全体的な目の機能改善の効果がみられました。
マウスにNMNの投与を続けてぴんぴんころりを実現？
ぴんぴんころりは、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)をのばすことで実現に近づきます。
2020年、今井教授らのマウスの実験で、NMNの長期投与により健康寿命が延びたという研究結果が報告されていました。
マウスの実験で、今井教授らが行った実験によれば、脳の大事な司令塔の１つである視床下部でSIRT1(サーティワン)の機能を高めた遺伝子改変マウスは、老化による症状や病気の発症が遅くなり、メスでは16.4％、オスでは9.1％、健康寿命が延びたという。
マウスにおける16％の健康寿命の延長はヒトの13～14年、９％は7～8年に相当する。2016年時点での日本人の健康寿命と平均寿命の差は、女性が12.35年、男性が8.84年だ。もしもヒトの脳でSIRT1の機能を高められれば、健康寿命と平均寿命との差を最小限にできる可能性がある。
Beyond Healthレポート
マウスのメスもオスもNMNの長期投与で健康寿命がのびている
NMNの長期投与で、加齢により減少するNADを補い、脳でサーチュイン(老化や寿命をコントロールする酵素で、その遺伝子は長寿遺伝子とも呼ばれる)を活性化し、様々な抗老化作用によって健康寿命を延ばしたという報告です。
マウスで健康寿命が9～16％延びたとことは、人にすると老後7～14年健康で過ごせることに換算されるので、人で同じ効果が立証されたらかなり大きな効果が期待できますよね。
まとめ！
・NMNはNADを増やし、脳の視床下部のサーチュイン(特にサーティワン)を活性化することで抗老化作用を起こす
・期待できるのは、中年太り、目の機能低下、活動量の低下などの抑制
・20代をピークにNADは減っていくため、老後の健康のためにNMNを摂取したい
・NMNのサプリメントは朝食前に飲むのがおススメ
・私がおススメする高コスパ＆安心なサプリメントはCalifornia Gold Nutrition, NMN
NMNを上手に利用して、アンチエイジングを実現していきましょう！
California Gold Nutrition, NMN, Nicotinamide Mononucleotide, 175 mg, 60 Veggie Capsules